原宿の植稔家と盆栽（一）

摘要

盆栽界では、東海道原宿（静岡県沼津市原）の植松家といえば、「植木大臣」として知られている。 現在、一対の赤松盆栽（写真1）と黒松盆栽（写真2）が、植松家旧蔵の盆栽どして著名である。 ちなみに原宿は臨済宗の中興の祖、はく白いんえかく隠慧鶴禅師（1685～1768）の生、没地でもある。 植松家の名園「帯笑園」の話は江戸時代の盆栽を語る上で非常に貴重であるが、今日では伝説となりつつあるので、ここらで史料を整理して読者の参考に供したいと思う