今後に期待すること

摘要

21世紀幕開けの記念すべき今年の4月1日から、無機材質研究所と金属材料技術研究所が合体し、独立行政法人「物質·材料研究機構」が発足します。 材料の研究開発機関としては世界的にもまれな大集団になります。無機材質研究所は設立以来35年にわたり、無機材料とそのプロセスを中心とした研究開発を進め、数多くの独創的な成果をあげてきました。 その間の活発な活動に敬意を表します。ところで、近未来の日本は情報技術を媒体として、エネルギー、健康、環境、医療等の分野で社会インフラ整備を強力に進める必要があることは誰も否定しないでしよう。 このような大変化時代を迎えて、すべての分野で材料が重大な役割を担うことが期待されています。 例えば、大量の情報を高速で伝える光通信は不可欠の技術であり、動画像をいつでもどこでもみれる場面を想像すると、材料は今後の日本発展のためのキーテクノロジーのひとつでしょう。