これからのアルミニウムを支える学生の育成

摘要

新年あけましておめでとうございます。本年がアルミニウム関係各位にとりまして素晴らしい年になりますよう祈念いたします。さて，本稿執筆にあたり，本誌編集委員会から「現代学生気質と人材育成」なるテーマを頂戴した。しかし，一口に学生といっても様々であるし，最近は学生間でも5歳年齢が離れるとお互いエイリアンだと聞き及ぶ。エジプトのピラミッドの中にさえ「最近の若い者は…」といった落書きがあったそうであるから，世代間の行動や考え方の違いは永遠のテーマのようである。このようにいただいた御題は私にとって荷が重い。そこでここでは，理工系大学に勤務し，アルミニウムの研究に携わっている一人の教員が，これからのアルミニウムを支える大学研究室の維持と，そこでの学生の育成についてどう考えているかについて紹介させていただくことでご容赦願いたいと思う。