ほう酸による億セメントキ右スタブルの硬化遅延機構の解析（第2報）

摘要

アルミナセメントは水を加えることで，永和反応と呼ばれる複雑な反応を生じる。この水和反応の進行に伴って，アルミナセメントを含むキャスタブル耐火物は徐々に流動性を失っていき，最終的には硬化して強度を示すようになる。キャスクブルの流動性は作業性に強く影響するため，水和反応を遅延，または促進する添加物として，様々な有機，無機化合物が知られているが，なかでも遅延作用を示すほう酸については，その作用機構について述べられた報告は少ない。本研究はほう酸の遅延機構の解明を目指しており，アルミナセメント単体，およびアルミナセメントを含有するアルミナ系低セメントキャスクブルの硬化挙動に対する，ほう酸の遅延作用について検討した。