表面溶融炉の運転特性と耐火物補修

摘要

今回は，弊社の表面溶融炉の操業と耐火物補修の実施例について紹介した。廃棄物溶融炉は，本文でも記載したように被溶融物には様々な成分を含有することから，炉内の雰囲気は，耐火物にとって劣悪な環境となっている。これまでも廃棄物溶融炉に使用する耐火物の耐用を向上すべく，耐火物メーカーでの研究開発が行われてきた。文頭にも記載したように，現在多くの溶融炉が稼動していることから，本開発の成果が現れていると判断できる。JISの制定により今後さらにスラグの利用が活発なものとなっていくことが予想される一方，溶融炉の維持管理費用などの問題が表面化している。これらの問題の解決に向け，今後とも技術改善を図り，資源循環型社会に貢献できるよう勤めたい。