心躍るインドネシア遠隔離島地熱プロジェクトの5年間を顧みて

摘要

インドネシアとの二国間研究協力「遠隔離島小規模地熱の探査に関する研究協力」ば，がうて本誌に紹介したように1997年4月よりスタートした（村岡ほか，1998；浦井ほか，1998；高橋ほか,1998）。 あれから5年の歳月は瞬く間に流れ2002年3月にこのプロジェクトは終了した。 　 その研究面や技術面については，本プロジェクトに参加した2ケ国6機関の詳しい研究成果が，地質調査研究報告53巻2/3月号に英文特集号としてまとめられている。 この特集号には，本プロジェクトの背景から掘削や地熱総合解析ソフトウェア作成の最終成果に至るまで，また,失敗から成功の過程に至るまで，全てが記述されている。 地熱井掘削に伴う暴境の事実については，とかく明らかにされないことが多い。 しかし,この特集号では、遠隔離島の限られた資材の中で起こった暴境と，それに対する対策と、そしてさらに噴気を成功に導くまでの努力が，赤裸々にかつ淡々と記述されている。 是非、御照賢さ九たい。