売上高8.3%、経常損益136億円の赤字

摘要

2001年度の日本経済は、米国経済の減速による輸出の減少に加え、公共投資が抑制されるなか、民間設備投資の落ち込み、個人消費の不振等から景繋は極めて厳しい状況で推移した。 鉄鍋業も、国内需要が建設·製造業向けともに大幅に減少するなか、夏場にかけて銅材在庫が急増し市況は一段と悪イヒした。 このため下期に入って減産を本格化し、在庫調整は一応の進展をみたが、通年でみた租銅生産は、前年度を483万t下回る1億206方tとなった。 このような状況下、このほど発表された高炉大手5社の2001年度連結決算をみると、売上高は前年度比8.3％の減収、経常損益も136億円の赤字計上となり、前年度の2.817億円の利益に比べ大幅な悪化を余儀なくされた（以下、数字は連結ベース）。