地球物理図--重力計や磁力計でみる地下構造

摘要

地質調査総合センターでは，地下資源，断層や火山などの調査を目的として，いろいろな物理探査手法を駆使して地下構造を調べています。 物理探査の方法には，重力（地球の引力）の大きさを重力計で測る重力探査，地磁気の大きさや向きを磁力計で測る磁気探査，地下に電極を埋めて電気の流れやすさを測る電気探査，地震波の伝わり方を測る弾性波探査などがあります。これらのうち,重力探査の結果を重力図として,また，磁気探査の結果を磁気図として，それぞれ出版·公表しています。これら地球物理図作成に使うデータを取得するために，私たちはそれぞれ専用の器械を持ち歩いて（移動は車で）地表で観測したり，ときには船や航空機に載せて観測したりすることもあります。 現在は主に，重力計は陸上か船上で，磁力計は船上や航空機に搭載して観測しています。 東海大学海洋学部と協力して重力計を航空機に搭載して観測する実験も行っています。