遺伝子導入用インパルス応力波素子開発のための実験的検討

摘要

我々は、細胞への遺伝子導入のための創発的インパルス応力波（EISW）に関する実験的な検討を行った。インパルス応力波の発生原理はいくつかの異なる物理現象を包括しており、その現象の解析も困難であるため、一連の現象について解明するには実験事実を積み上げる他ない。インパルス応力波を発生させるための素子構造やその材料、実験システムについて検討した。素子構造は、黒色天然ゴムと透明高分子膜を接着剤で結合させたConfined型応力波素子を提案する。その上で、EISWを測定するための計測部を含む実験試料を使って測定を行い、Confined型の優位性を黒色天然ゴムのみで構成されるDirect型と比較して明らかにした。