直噴ディーゼル機関におけるスプリット噴射パターンが燃焼·排気性能に与える影響－第4報 排気生成過程に及ぼす噴射パターンの影響

摘要

本研究では全量ガスサンプリング装置を搭載した直噴ディーゼル機関において噴射を2段に分割したスプリット噴射で噴射パターン（噴射量割合，2段目の噴射開始時期）を変化させた場合における任意のクランク角度での燃焼室内の排気生成物の濃度測定を行い，噴射パターンが排気生成物の生成過程に及ぼす影響について調査した．また，得られた全量ガスサンプリング実験の結果を筒内圧力の解析結果および実機実験の燃焼，排気特性と比較することでスプリット噴射パターンが燃焼，排気特性に与える影響について考察を行った．