ポリオキシエチレン硬化ひまし油アクリル酸エステルの水中での自己集合によるベシクル形成と紫外線照射による形状固定

摘要

作製した界面活性剤（POE－10硬化ひまし油アクリル酸エステル誘導体）は水中での自己集合球状べシクルの形成，紫外線照射重合による形状固定が可能であることを以下のように確認した。 形成された球状体は直径が数μmから数十μmであり，性状は紫外線の強度や照射時間，界面活性剤の濃度によって異なり，紫外線照射時間を増すことにより試料容器内の形状固定されるベシクルの数は増加し，紫外線の強度と界面活性剤の濃度に関しては2W/cm~2の強風20％の濃度の場合に比べて強度が弱く，濃度が低くなると形成された球状体は壊れやすくなった。また，そのような球状体の壊れやすさを表面張力の異なる基板上で乾燥させることによって簡易的に評価することの可能性を示した。