アミノグリコシド系薬のTDM-MRSA感染症に対するアルべカシン処方例

摘要

アミノグリコシド系抗MRSA薬のアルべカシン(ABK)はグリコぺプチド，リネゾリド，ダブ卜マイシンが使用でき ない場合の代替薬である。抗菌薬TDMガイドラインでは，十分な有効性を得るためのPK-PDパラメ一タであるピーク 濃度（C_(Peak))/MIC>=8を達成するためのピーク値9?20mug/mLに，腎毒性を回避するための卜ラフ値2mug/mL未満 が推奨されている。ピーク値を15~20mug/mLに達成させるためには通常の200mgより高用量の300mg (5.5? 6.0mg/kg)1日1回投与が必要となることがあり，ピーク値の確認と卜ラフ値のモニタリングの両者が重要である。