臨床薬理学の温故知新：臨床薬理研究会発足から40年目を記念して

摘要

本年会は，日本臨床薬理学会が発足して30年目の記念大会です.日本臨床薬理学会に先立つ臨床薬理研究会時代の10年間を加えると，わが国に臨床薬理学の研究発表と討議の場が誕生して，40年目にあたりまず.その第1回臨床薬理研究会から，米国に留学していた2年間を除いて38回の年会に継続して参加し， 人間を対象にした臨床薬理学の演題を発表することを，自らの義務として毎年課してきた者として思うところを語るようにと，戸塚恭一年会長から依頼を受けました.そこで，わが国の「臨床薬理学の温故知新」と題して，過去を振り返りながら思いつぐままを"気ままに"記してみたいと思います.