在宅訪間薬剤師による非がん疾患の支援-特に認知症患者について

摘要

保険薬局において高齢者患者の処方せんを調剤し服薬指導をする際，処方日数と受診間隔から服用忘れが推測されたり，複数医療機関の受診による重複投薬がみられることがある。また患者本人以外の家族への服薬指導での聞きりか ら，患者宅における薬管理状況に不安を抱く場合もある。特に認知症患者の服薬管理においては，家族の協力体制が 不十分な場合があり，薬局窓口での服薬支援では限界があるため，薬局薬剤師が在宅医療に介入し服薬管理を行う必要 がある。在宅訪問薬剤師として，主治医をはじめ在宅支援薬剤師?病棟薬剤師.ケアマネジャーなど医療福祉関係者と チーム医療を行うことで，在宅での認知症患者の安定した薬物療法とQOLの向上に貢献できると考えている。