胸腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術において スパイナルドレナージ抜去後に出現した神経障害に対し 再挿入により劇的な改善を示した1症例

摘要

胸腹部大動脈瘤手術での神経障害（遅発性対麻 痺など）は，重篤な合併症である。予防法としてスパィナルドレナーシ(cerebrospinal fluid drainage ：CSFD)が有用とされている力人異論もある。 今回，手術開始より神経保護の目的で施行した CSFDを，術後神経障害が起きなかったため抜去 したところ，その90分後に神経障害が出現し， 再挿入で劇的な改善を認めた症例を経験したので 報告する。