凝固異常を伴う緊急人工肛門造設術に财して全身麻酔に超音波ガイド下腹直筋鞘プロックを併用した2症例

摘要

凝固異常を伴う腸閉塞に対して緊急回腸人工肛門造設術を受ける2患者に超音波ガイド下腹直筋鞘プロックを経験したので報告する。89歳,男性,身長175 cm,体重55 kg。直腸癌による器質的ィレウスに対して，緊急人ェ肛門造設術が施行された。血小板数は77,000 . (mu)l~(-1)，プロトロンビン時間-国際標準化比(prothrombin time-international normalized ratio ： PT-INR)は1-70であった。禁飲食期間は2週間であった。レミフェンタニル0,2Mg(mu)g kg~(-1)·min~(-1)， プロポフォ一ル3/(mu)g· ml~(-1)〔目標制御注入(target controlled infusion：TCI)〕，およびスキサメトニゥム1mg kg~(-1)で導人し,気管揷管を行った。MicroMaxx~R (Sonosite製，Bothell,WA)を使用して，超音波ガイド下腹直筋鞘ブロックを施行した。腹直筋鞘プロックには，0.375%口ビバ力ィンを合計20 ml使用した。