発症数時間以内の超急性期脳梗塞に対する治療である血栓溶解療法に関して教えてください

摘要

発症数時間以内の超急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法には，保険診療である遺伝子組み換え型組織プラスミノーゲンアクチベータ（recombinant tissue plasminogen activator；rt－PA）を用いた発症3時間以内の経静脈的血栓溶解療法と，わが国でも有用性が示されたウロキナーゼを使用するカテーテル治療である経動脈的血栓溶解療法（局所線溶療法）がある．これらの治療は有効例もある反面，適応を誤れば出血性合併症により予後を悪くする可能性が高くなる．使用に関しては治療指針を遵守することが肝要である．この2種類の治療について概説する．