風力発電を利用した環境教育の展望－持続発展教育（ESD）における教材利用の可能性

摘要

2003年7月、「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」（以下「環境教育推進法」）が制定された。この法律の基本理念は、多様な主体の参加と協力のもと、単に自然環境を「守る」だけなく、それぞれの活動主体の自発的意思を尊重し、それぞれが適切な役割を果たすことにより、持続可能な社会·経済システムを構築·維持できる人づくりを行うことにある。この基本理念を達成するために、これからの環境教育には、環境側面だけでなく、経済や社会側面も含めて、人間と環境の新しいかかわり方（環境に対する人間の役割や責任）を考える内容が求められている。