小学校における地域の教育力を活かした活動発展の要件: 次世代に向けた教育環境の整備指針と方法　その1

摘要

日本の教育の新たな動きとして、小規模学級や習熟度別学習指導、また地域住民の協力を得たゲストティチャーの活用等、教育内容・方法の見直しや新たな制度導入による改善や多様化が進んでいる。それと並行して、学校施設もオープン・スペースや地域住民の活動拠点スペースを備えたもの等、多様な形態や活用方法が生み出されている。現在はその展開期にあるといえ、前拙稿では、義務教育施設の新たな動きと今後の方向性を捉えるために、学校における児童・生徒の自主性や社会性を育む学習・交流活動の独自の取り組みについて、各種活動の意義や活動空間の問題点を明らかにし、次世代の新たな学校施設のあり方を追究した。