ゆりかもめ7300系車両向けの新開発のボギー台車の概要

摘要

近年，国内の新交通システム車両用台車の傾向として，更新車両についてはステアリング台車からボギー台車に移行する傾向となっている．これは車内の居住性や輸送力の改善として車体幅の拡大が図れることと，車両の前後進切換時に対する軌道上の制約（小曲線での前後進切換制約）がなくなり，運用の自由度と信頼性が向上するためである．三菱重工においても，国内外における多くの新交通システム車両の実績（ステアリング台車及びボギー台車）と，将来を見据えて開発を行った案内レールを必要としない自動操舵システム車両の技術を活かした新交通システム車両用の新しいボギー台車の開発を行なってきた．今回，この新開発ボギー台車がゆりかもめ向7300系車両用台車として採用されたが，以下にこの新開発ボギー台車の構造や特徴について紹介する．