JR東日本では,「状態基準保全:CBM(Condition Based Maintenance)」によるメンテナンス体制の確立を目指し,各種研究開発を行っている.その中の一つとして,軌道の状態監視を行い高頻度にデータ収集を行うことを目的とし「線路設備モニタリング装置」の開発を行っている.高頻度に収集したデータを分析·活用することにより軌道の状態をいつでも正確に把握し,劣化の予兆を捉えることが可能となり,最適なタイミングで修繕を行うことやより確実で効率的なメンテナンスの実現が期待できる.本装置は,本年度より京浜東北線営業列車において走行試験を実施中である.現在,測定実績の積み重ね,装置の耐久性確認等とともに,収集したデータをどのように分析,活用していくかについて研究開発を進めている.
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