ダイジョ、Dioscorea alata L.)の揷し穂の採取時期とジベレリンおよびゥニコナゾールPの処理が揷木苗の生育に及ぼす影響

摘要

ャムィモにおける揷木苗の生育に関する生理学的知見は少ないが，東京農業大学および 国際熱帯農業研究所では挿し木を用いたャムィモの効率的な増殖法の確立に関する研究を 行っている.これまでの研究から，Matsumotoら（2010)は，揷木苗の生育が揷し穂の採 取時期，すなわち親植物体の生育段階によって異なることを明らかにした.採取時期の違 いによる揷木苗の生育の差異は，親植物体内の内生植物成長調節物質等の影響と推察され る.本研究では，ダイジョの塊茎の肥大成長や休眠打破などの現象に深く関与していると される植物成長調節物質であるジべレリンに着目し，ダイジョの揷木苗の生育に及ぼすジ ベレリンおよびジべレリン生合成阻害剤であるゥニコナゾールPの影響と，揷し穂の採取 時期との関係につレヽて検討した.