耐塩性の異なるダイズ品種間での力リゥム施与量の違いが 塩ストレス下の栄養成長に及ぼす影響

摘要

ダイズは熱帯でも需要が高く、塩害地域でも栽培域が拡大しつつある（Essa， 2002)。バンダラデシュでも塩害地でのダイズの栽培は試みられてきたが（Haque, 2006)、収量 の低さが問題となっている。バンダラデシュで小規模に栽培される'AGS313'は塩ストレスに強 く有望な品種であるが、50 mMの軽い塩ストレス下でも収量は半減した（Mannan W a/. 2013)。 収量維持のための新たな栽培法の開発が待たれる。塩ストレスのおもな原因であるNa+の害は K+の施用である程度抑制することができる（Hashi"a/.，2015)力；、ダイズの生育や収量に及ぼ す影響は明らかではない。本研究では、塩ストレス下におけるK+の施与量の違いがダイズの栄 養生長に及ぼす影響を光合成や水利用効率などから検討した。