カキ'平核無'および'刀根早生'のCTSD炭酸ガス脱渋法の実用化

摘要

紀ノ川、吉野川流域を中心とした産地を有する和歌山および奈良両県は，カキ栽培面積4,773 haと全国の29%以上， 生産量は73,2541と全国シェアの40%以上を占め（全国果 樹研究連合会、日本園芸農業協同組合連合会，2009)，甘， 渋両品種を生産する国内最大のカキ生産拠点であり，果樹 農業が地域経済に及ぼす影響は大きい.渋ガキ果実を販売するためには，収穫後脱渋処理を行う 必要がある.従来，渋ガキの主要品種'平核無'で行われ ていた炭酸ガス脱渋法は，常温で60-70%の炭酸ガスを 玟日間処理する方法であり，脱渋障害が発生しやすかつた.