歩様の可視化は治療、削蹄の検証に有効:3次元加速度センサを活用し蹄病を予防する

摘要

牛の跛行状態は、牛群管理において生産 性ゃ耐用性に大きな影響を与える重要な項 目である。つまり跛行牛の摘発は個体の治 療のみならず、牛群の護蹄管理や栄養管理 において重要な指標であるといえる。現在、いくつかの歩様スコアリングシス テムによる数値化が試みられているが、検 査者の経験や検査者間のスコアリングのク ラス分けの差が問題となっている。さらに、 軽度ないし中程度の跛行の診断は、臨床獣 医師の間ですら一致しない。現場において も、多頭化や省力化のため個体の観察が適 切かつ正確に行われていない農場も散見される。