通年性ァレルギ一性鼻炎に対するSBN-024の有効性および安全性の検討

摘要

アレルギー性鼻炎は，発作性反復のくしゃみ，水様鼻汁および鼻閉の鼻症状を3主徴とし，鼻粘膜のI型アレルギーで発症する疾患である。好発時期から通年性と季節性に分けられ，前者はおもにダニを含むハウスダスト，後者は花粉等の抗原物質を吸入することにより発症する。1998年から2008年にかけて，通年性アレルギー性鼻炎の有病率が18.7%から23.4%,花粉症（季節性アレルギー性鼻炎）は19.60/0から29.8%，アレルギー性鼻炎全体では29.80/0から39.496へと増加しており，この10年間で大きく増加している。発症後は早期の自然治癒は望めず，その不快な症状により患者のQOLは著しく低下する。患者の社会活動にも大きな影響を及ぼしていることから，アレルギー性鼻炎は患者自身の関心も高く，セルフメディケーシヨンの意識が高い疾患であるといえる。