プリの人工種苗普及と導入状況早期採卵種苗の市場 <のインバク卜

摘要

養殖生産量日本一のプリは天然種苗の利用が多く、人工種苗の割合は全体の5%に満たない。形態異常の発生や種苗コストわ課題が残されているが、早期採卵人工種苗の利用によるメリッ卜も大きい。プリ養殖は天然種苗(モジャコ)を用いた養殖が一般的であり、モジヤコは4-7月にかけて採捕され、全国の養殖用種苗活け込み尾数は3000万尾前後とiされている。一方、プリ人工種苗に関しては、近畿大学が人工ふ化や仔魚飼育に成功し"g日本栽培漁業協会が1977年から放流用人工種苗の技術開発を行い、1oo万尾単位で生産が可能になったとされる。しかし養殖ブリの成熟期である4月下旬から5月上旬に採卵.生産された人ェ種苗は、天然種苗の産卵時期よりも遅いため、極端にサイズが小さいことが課題とされた"。そこで種苗サイズを大きくするため、採卵をより早い時期に行う技術開発が行われ、天然種苗よりも大きな種苗を生産することが可能になった"。この早期採卵技術が開発され、天然種苗よりも大きく、出荷サイズまでの期間が短くなるという早期採卵人工種苗の優位性が提案された。