ヒ卜を対象とした身体活動量·エネルギー消費量に関する最新研究を求めて 一ブレスバイブレス法，ヒューマンカロリメータ，二重標識水法，加速度計で何ができるか？一

摘要

健康·スポーッ科学分野の研究において，身体活動量 およびエネルギー消費量の評価は最も重要な測定項目の ひとつである.ヒトを対象に身体活動量およびエネル ギー消費量を高い精度で評価する方法には，ブレスバイ プレス法，ヒューマンカロリメータ，二重標識7れ法，カロ 速度計法がある.ヒューマンカロリメ一夕と二重標識水 法については，近年日本国内で複数の研究施設に導入さ れ，関連機関の研究者らが中心にヒューマンカロリメ一 タ協議会を立ち上げて情報共有をしつつ，新たな知見が 得られるよう取り組み始めている.一方，世界に目を向 けると海外の研究機開からはすでにこれらの測定法を用 いたさまざまな成果が報告されている.そのため，今後 国際的に認められる成果をあげるためには，高い精度 を有する測定法で単に身体活動量ゃェネルギ一消費量を 測るだけでは通用せず，各測定法の特徴を活かした斬新 な研究プロトコルを立案しなければならない.本ワーク ショップでは，ヒトの身体活動量およびエネルギー消費 量を高い精度で測定できる代表的な4つの方法を中心に それらの特徴を解説した上で，演者らが実際におこなつ た研究および関連する研究についてレビューし，今後ど のような観点で研究プロトコルを立案するべきかディス カツシヨンした.