脂質免疫を基盤にした新しい遅延型ァレルギ一応答

摘要

自然免疫は，脂質や核酸など，非蛋白質分子 を標的とすることが多い.たとえば，リポ多糖(lipopolysaccharide ； LPS)はグラム陰性細菌細胞 壁外膜に存在する糖脂質であり，Toll様受容体4 (Toll-likereceptor4 ； TLR4)によつて認識される.また，微生物特有の核酸構造である非メチル化 CpGDNAはTLR9によつて認識される.病原体の アイデンティティーを特定する前に，病原体共 有の分子パターンを認識してすばやく応答する ことは，感染の最前線での防御と獲得免疫への 橋渡しにおいて重要である.