山口県の法医剖検例における飲酒と?因死との関連

摘要

法医学は死因や医学的事実の究明，同様の死の再発予防を主な目的としているが，法医学に 関連する薬物検査の中で最も多いものの一つが血中アルコ一ル濃度測定である.アルコールは身体的精神的社会的に重大な問題を起こすことから，2010年のWHO総会で飲酒対策の世 界戦略が採択されるに至っており，飲酒運転事故やアルコ一ル臓器障害などのアルコール関 連問題は法医病理学的にも重要な課題である。