メチル化アルギニンを介したエピジェネテイックな血圧制御

摘要

レ二ンーアンジオテンシン（RA）系は，遺伝的にプ□ グラムされたプ□ セシングによって昇圧ホルモンアンジオテンシン生成する代表的な昇圧システムである．これに対して，メチル化タンパク質の分解産物であるメチル化アルギ二ンが，内皮型一酸化窒素合成酵素（eNOS）を阻害し一酸化窒素（NO）産生を抑制することによって，結果的に昇圧物質として働くシステムは，遺伝子にコードされていないという意味で。さらに広義の工ピジ工ネティックな血圧制御と呼べるのではないだろうか．本稿では，近年細胞内シグナル伝達の1つとして注目を浴びつつあるタンパク質アルギ二ンメチル化と，メチル化アルギ二ンの血圧制御への関わりについて紹介する.