3D Shape Reconstruction from Multiple Silhouettes for Objects in RigidMotion（剛体運動物体に対する複数シル工ットからの三次元形状獲得）

摘要

本研究では，複数フレームで得られるシルエットから の形状獲得について SOじた．シルエットからの形状獲得手法 は視体積交差法と呼ばれ，近年の形状獲得手法の基礎となる 手法である．視体積交差法には，カメラ台数の増加により， 獲得形状は実形状に近づく性質がある．しかしながら，設置 できるカメラ台数には限界がある．この限界を越えるために， 対象物体を剛体と仮定し，対象物体の推定運動に基づいて複 数フレームのシルエットを統合する手法が提案されてきた． しかしこの手法では，物体色や物体表面テクスチャを手掛り にシルエットを統合するために，適用できる物体の範囲を狭 めてしまっていた．本研究では，物体色および物体表面テク スチャによらない複数フレームのシルエットからの形状獲得 を実現した． まず，物体色によらないシルエット 1由出手法を提案した． 別々の色をもつ小領域がランダムに配置されたパターンを作 成し，ランダムパターンと名づけた．このパターンを背景に 用いることで，物体色によらず一定以上の割合でシルエット を抽出できた．多視点観測を行っていることを利用して，シ ルエットに生じた少数の欠損も修復した． 次に，物体表面テクスチャによらない運動推定に取り組ん だ．物体表面上のテクスチャを用いずに抽出できる特徴点と して，表出点を提案した。視体積は物体領域以外の余分な領 域も含むが，表出点は物体領域に含まれることが保証され る．表出点を特徴点に用いた運動推定を実現した．