撥水機能と光触媒機能を有する粒子分散型溶射皮膜の開発

摘要

接触角145の超撥水性フツ化ピッチを分散型で溶射皮膜中に担持する方法として著者らは．塗布法と複合ワイヤ法ヱ．力を開発した。 前者はあらかじめ作製した溶射皮膜にフツ化ピッチ添加樹脂を後処理的に塗布する方法であり．後者はフツ化ピッチを充填した複合ワイヤを用いて溶射皮膜を直接的に作製する方法である。 特に後者の方法は．市販のワイヤ式ガスフレーム溶射装置の便用によって撥水性皮．膜を工程で作製でき，またフツ化ピッチのみならず各種粒子分散型皮膜を比較的容易に作製できるという優れた轡徴がある。しかし，溶射用複合ワイヤはわが国では製轟されておらず，また流用を試みた溶接用ブラックス入りウイヤ製造装置では引張り強さの小さいアルミニウム系複合ワイヤの作製は困経であった。 そこで，ワイヤ製造速度が20m／minのプロトタイプの溶射用複合ワイヤ製造装置を独自に開発した。