ストレンジネスを含む少数系の精密計算

摘要

2001-2002年に，我々は，テンソル九スピン軌道九並びにAN－∑N結合をあらわに含んだ核力及びハイペロン核子ポテンシャルを用いた，見Heの5体問題を解き，その束縛状態を得ることに，世界で初めて成功した[1]通常核の少数多体問題の研究としては，いわゆる現実的核力を用いた軌、原子核の計算がl質塁数A≦12程度のやや重い原子核まで計算されている[2]が，ストレンジネスを含んだ，ラムダハイパー核においては．A粒子が∑粒子に変化する効果を考慮する必要があるため?これまでのところ，Faddeev－％kubovsky方程式による方法[3]性組替えチャネルガウス基底関数による変分法[4]によって束縛状態の解が得られていたのは巨A≦4までに限られていた?変分モンテカルロ法[5]によるえHeの5体計算が過去に試みられたこともあったが，残念ながら.そこでは束縛状態の解を得ることはできなかった．