米国塗料流通からの示唆ペイントカルチャー創造へ（第1回）

摘要

塗装（ペイント）文化を培ったのは言うまでもなくアメリカ。開拓時代からの自主独立の精神の流れを汲み、セルフペイント、ホームインプルーブメントはDIY文化として定着した。DIYの根幹のひとつにペイントが位置づけられている。米国人にペイントが愛好される由縁は歴史的経緯とともに、ペイントのパフォーマンス（利用価値）が消費者や社会から認知されているためだ。アメリカの塗料流通はペイント·デコレーティングショップ（塗料専門店）とHC（ホームセンター＝量販店）に大別され、1990年代以降はBIG－BOX（量販店）と専門店との「正面戦争」（現地メディアの呼称）に入り、激レいサービス顔争を凝り近してきた。