京大の杉本助教授Ｇ単一細胞の遺伝子増幅法を確立ゲノム発現情報を正確に解析医薬品の安全性向上、創薬·診断に有望

摘要

京都大学大学院薬学研究科の杉本幸彦助教授のグループは、単一細胞に由来するゲノム発現情報を正確に解析するための遺伝子増幅法を確立した。 pg（ピコグラム＝10~(-12)g）の1細胞RNA（リボ核酸）からμg（マイクログラム＝10~(-6)g）のRNAが得られる。 網羅的に一度に数万種の遺伝子発現を解析するマイクロアレー法への応用を前提としたもので、例えば脳内の数億種類といわれる神経細胞の遺伝子発現を個々の細胞単位で解析でき、過去の希少な疾患でも病理標本さえあればその遺伝子発現解析が可能。 実用面では、毒性解析による医薬品の安全性向上や、創薬や診断などの医療応用が見込めるという。