「半溶融·半凝固加工」：鋳鉄の半溶融·半凝固加工

摘要

鋳鉄のような高融点金属のダイカストでは，鋳鉄溶湯を射出したときの金型の熱負荷が大きいため金型寿命が充分でなく，現在のところ実用化に至っていない．鋳鉄の分野で，金型熱負荷の軽減が期待できる本技術が実用化されると①製品の薄肉化②自動化が可能③砂型を使用せず3Kの問題がなくなる，等のメリットがあり，鋳鉄部品等への適用が考えられる．ここでは，著者らの結果も含めて今まで行われてきた鋳鉄のダイカストや鋳造についての研究開発状況を述べ，今後の展望について記述する．また，鋼の半溶融·半凝固加工も欧州を中心に研究開発が進んできたので，簡単に記述する．