中国の鋳造業の現状と将来

摘要

最近の十年問，中国の鋳物はその製造技術の発展とあいまって，生産量は連続して増加し，世界第一位になった．しかし，2003年当初より，原材料とエネルギー価格の著しい上昇により，現在は困難な時期に突入した．中国の鋳物も，その低価格が売り物だけでは不十分で，品質の向上が求められるようになってきた．経済の国際化により，最新技術の導入と生産管理の高度化によって，中国鋳造業はさらに明るい未来が期待されている．図1に示すように，最近の十年問，中国の鋳物生産量は大きく増加し，2000年ではアメリカを越え，生産量は世界第一位になった．2004年の中国鋳物の生産量は2，242万トンであり，この生産量はアメリカと日本を合わせた量に相当する．これは2003年に比べて23％増加しており，七年間連続で増加した．