完全自動レトルト炉での制御によるガス窒化·軟窒化処理について

摘要

これらの値を使用することで，窒化若しくは軟窒化処理の酸化ポテンシャル（K_0係数），浸炭ポテンシャル（K_C~W又はK_C~B係数）又は窒化ポテンシャル（K_N係数）特性の計算が可能となりる。適切なプログラム若しくは制御ソフトは，熱処理工程を制御するために，これらの係数を使用する。この制御処理の有利な点は，処理能力や再現性が向上するだけでなく，工程時間の短縮やプロセスガスの消費も削減されることにある。本論分では，14基の竪型レトルト炉（VDR（N）-1914（S）-E）から成る，大型の完全自動設備若しくは窒化·軟窒化工程にて処理される典型的な処理品に関して記述する。