現在,省エネルギーセンター国際エネルギー環境協力センターでは,経済産業省·資源エネルギー庁の支援で「国際エネルギー使用合理化基盤整備事業」を実施している。 本事業は日本政府とアセアン諸国政府との多国間枠組みでの省エネ推進協力事業として2000年から開始され,現在は「主要産業」,「ビル」,「エネルギー管理基盤整備事業」の3つのプロジェクトで構成されている。 相手国政府および政府関連機関との連携により,双方の知見や各種データを活用し,調査·人材育成および技術移転等の活動を実施している。 アセアン諸国側でも域内エネルギー協力の重要な活動として位置づけられ,PROMEEC (Promotion of Energy Efficiency and Conservation)プロジェクトと呼ばれており,その成果は高く評価されている。ビル分野では,模範的な省エネタイプのビルを選定表彰する「ASEAN省エネルギーベストプラクティスビル表彰制度」等のASEAN側の活動を支援しつつ,専門家を派遣して省エネ推進指導者に対する技術移転を行っている。 すなわち現地での省エネ診断·調査や,ワークショップを通じて,標準的な省エネ診断手法,省エネ評価基準の作成,省エネ技術ディレクトリーの作成,データベースの構築および省エネガイドライン策定などへの技術支援である。 「ASEAN省エネルギーベストプラクティスビル表彰制度」において,新築·既存ビル部門で2005年度最優秀賞を受賞したシンガポールの国立教育研究所=National Institute of Education (NIE)を紹介する。 なお,この表彰制度には下記のようなカテゴリーがあり,各々優勝と次点の2件が表彰される。
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