ミラーサイクルによるCGS用ガスエンジンの高性能化

摘要

量産トラック用ディーゼルエンジンを改造することにより．低コスト，低NOx排出量，高発電効率なガスエンジンを開発し，燃焼室形状の変更，ミラーサイクルの適用，週給機の最適化により，NOx排出濃度150ppm未満でエンジン軸端熱効率39％以上を達成した。 まとめを以下に示す。 また，熱効率向上の推移を図-5に示す。 ·量産トラック用ディーゼルエンジンを単室希薄燃焼ガスエンジンへ改造した。 ·開口比を52％から30％へ減少させスキッシュ流速が約2倍に増大するように燃焼室形状を変更することにより，燃焼速度が増大し，NOx排出濃度が増加したものの，エンジン熱効率向上の効果が大きく，NOx150ppmでのエンジン熱効率は約1ポイント上昇した。 ·遅閉じミラーサイクルモデルはオットーサイクルモデルに比較して，NOx低減効果が大きくNOx150ppmでのエンジン熱効率は約0.9ポイント上昇した。 ·早閉じミラーサイクルモデルは遅閉じミラーサイクルモデルに比べ，初期燃焼が促進され，NOx排出濃度が増加したものの，エンジン熱効率向上の効果が大きく，NOx150ppmでのエンジン熱効率は約0.6ポイント上昇した。 ·早閉じミラーサイクルモデルにおいて固定ノズル過給機のマッチングを図ることにより，NOx150ppmでのエンジン熱効率は約0.3ポイント向上し，39.4％（正味平均有効庄＝1.32MPa）となった。