自動車部品用新素材として高耐熱性樹脂PPSの発泡技術を確立-従来に比べ重量半減の見通し、燃費向上に期待-

摘要

古河電気工業と東レは自動車部品の新素材として高耐熱性樹脂「ポリフェニレンサルファイド（PPS）」の発泡技術を共同で確立した。従来、パワートレーンの電装品に多く使われているPPS製部品に比べ重量を半分以下にできる見通しで、軽量化による車両の燃料向上への寄与が期待される。両社は量産技術の確立を急ぎ、5年後をめどに顧客に採用を提案する。各回の二酸化炭素（CO2）排出規制強化への対応に向け、自動車の素材革新が加速している。