プラスチック開発海外情報：開発進むBayer社のPUR大型RIM製品

摘要

ポリウレタン(PUR)のReaction Injection Molding(RIM)は、中·大型で中規模生産量の製品の製造に適していることから、トラックなどの大型自動車部品から医療器械等の中型部品まで幅広く利用されてきた。さらに近年開発されたインモールドコーティング技術やDirect Long Fiber Reinforced PUR Compositeなどの発達によって、塗装なしでクラスAの表面特性を持ち、金属製外装部品に相当する特性を持った外装部品を低コストでつくることができるようになり、トラクターやコンバインなどの農業機械や建設機械、さらに建築材料などの需要も拡大してきた。 本稿では、Bayer Material Sience社のレポートから、同社の最近のPURの応用開発例について紹介し、日本では見られなくなった大·中型PURのRIM製品の開発の参考としたい。