プラスチック開発海外情報（69）実用化進むバイオベースPURの超大型RIM製品

摘要

大豆油を原料としたPURを使った超大型のRIM製品が、米国で着実に用途を広げている。石油に代わる大豆油を原料とすることから、バイオベースのプラスチック材料として注目を集めているのは、Sayer社のPUR「Baydur IBS 730S」である。 農業機械メーカーの大手、John Deere社やCase社が、コンバインやトラクターの外装部品として、このバイオベースのPURを使ったストラクチエラルフオームRIM製品を採用したことによって、実用化に弾みがついてきた。 農産物である大豆を原料とするプラスチック材料を、農業機械メーカーが率先して採用したことはきわめて意義深いことと評価されている。石油に代わる再生産可能なプラスチック材料が、大型製品としての強度や外観など、従来のプラスチック材料と比較して勝るとも劣らないうえに、コスト面でも十分に対抗できることが実証されたわけであゐ。