冬期寡日射条件下での無加温ハウスにおけるコマツナの無被覆栽培

摘要

冬には大陸から乾いた寒気が日本海に吹き込み、大量の水蒸気の補給を浸けて日本海側に到達する。 この冷たく湿った気団は、東北地方の中央を縦走している奥羽山脈を超える際、日本海側に大量の雪を降らせ、乾いた気団となって太平洋側へ吹き去る。この北西の寒気団ほ日本海側と太平洋側の冬期間の気象に多大の影響を与えている。 秋田市、盛岡市および宮古市ほともに北緯四〇度ラインに位置している。 この三市の毅寒月（一月）の気象を比較すると、月平均気温は盛岡市がマイナス二、五度Cと最も低く、秋田市と宮古市はマイナス〇、五度Cである（参考: 東京は五、五度C）。 一方、日照時間は秋田市が四五時間ときわめて少なく、盛岡市が山二〇時間、宮古市が一六〇時間と非常に多い。 宮古市の日照時間は東京都とほほ同程度である。 このように、日本海側と太平洋側の冬期の気象の最も大きな差異は日照時間に表われる。 日本海側の冬期は晴れることが少なく、大地は真っ白な雪に覆われ曇天日が続くことになる。