ナシ白紋羽病に対する根部風乾とフルアジナム剤の秋期灌注処理による防除

摘要

土壌病害であるナシ白紋羽病は、感染すると樹勢が衰弱するとともに収量の低下や果実が小玉化になり、気づかずに栽培を続けると最後は枯死してしまう病害である。 熊本県農業研究センター果樹研究所では、本病の防除技術の確立に向け、昭和五十年代後半に一度試験に取り組んだ。 当時はチオファネートメチル剤（商品名：トップジンM水和剤）やイソプロチオラン剤（同：フジワン粒剤）などを用いて防除を行ったが、高い防除効果は認められなかった。