QMSの有效性を継続的に改善したい

摘要

超ISO企業実践シリーズ5『QMSの有効性を継続的に改善したい』は，ISO 9001の認証取得組織が，ISO 9001の意図を十分認識していないために起こる問題をどのように解決すれば，効果的かつ効率的にQMSを運営管理できるかについてのサクセスストーリーを示したものである。 また，この経営課題のテーマは，本実践シリーズ1の総論に示されている，「ISO 9000からTQMへの発展モデル」（本誌p.10, 図4参照）のレベル1（ISO-QMS）及びレベル2（TQMの基盤）に関するものを取り上げている。 このため，でQMへの発展モデルのレベルを向上させるためには，組織のQMSを設計し，実施し，維持し，改善するための方法を確立する必要があり，同書では，是正処置，予防処置，プロセス設計，有効性評価の内部監査，マネジメントレビューと経営活動の整合，及びパフオーマンス向上のための自己評価に関して，QMSの有効性を継続的に改善する方法を提示している。 以下，これらの方法の概略を紹介する。