郵便·物流自動化システム用住所認識技術の性能向上

摘要

郵便·物流自動化システムでは，郵便物などを区分するのに必要な情報をそれらから読み取る文字認識技術が不可欠である。東芝は1960年代にこめ自動化システム事業を始めて以来，文字認識技術を絶えず向上させ，現在では郵便番号に加え，住所や番地まで高精度に認識できるようにしている。枠の中ではなく自由に記載される住所は，一つ一つの文字の境目が曖昧であることから多数の読み方ができるため，住所データを利用した候補の絞り込みが重要な課題となる。そこで当社は，単語の認識と住所データの探索を，統計的に最適と車れる事後確率に基づいて行う手法を開発した。単語と住所の認識実験により，従来の認識·探索手法に比べ大幅な性能向上を確認した。