新しいJISマーク表示制度,JNLA制度について

摘要

JISマーク表示制度は，企業における工業標準化の促進や品質管理の向上を図るとともに，製品の購買者に品質特性を客観的に伝達する制度で，1949年の工業標準化法制定以来50年以上にわたり，JIS規格に対する適合性評価制度として，①規制法規や公共調達での引用，②企業間取引での購入要件，③メーカーの消費者に対する情報発信ツール，④消費者の判断材料などに広く活用されてきている。今般，工業標準化法が改正され，2004年6月9日に改正法が公布されたが，今回の制度改正の趣旨，目的は3点に集約される。 1点目は制度の国際整合化,2点目は民間活力を最大限活用した仕組みに変えること，3点目は制度の信頼性を引き続き確保していくことである。