ラオプスタイルの転換と農村、田園環境イメージの再構築

摘要

近年来、農村の相対的地位の低下や農業人口の減少化という状況に対して、様々な発想の転換が叫ばれてきた。 農村からの情報発信の必要性、農村のもつ居住環境の豊かさの再評価等である。このことは、本質的に正しい論点である。 だが、今日の国土の再編成と国民生活の大きな変化の流れのなかで、何が起きているのか、どのような方向性を計画者は見据えるべきか。 展望を失いっつあるかに見える現代農村への、対症療法的な発想ではなく、グローバルワイドに、変容しつつある国民生活を、より深く洞察することが必要である。